光コラボレーションモデルとは何か?

光回線を申し込もうとした際に、光コラボという単語が分からなくて困っていませんか?

光コラボとは『光コラボレーションモデル』の略で、うまく使うとお得になる仕組みです。

この記事では光コラボレーションモデルについて解説します。

私は現在、通信系企業で動画コンテンツやマーケティング業務に従事しております。

この記事を読むと光コラボレーションモデルについて理解する事ができます。

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光コラボレーションモデル

光コラボレーションモデルとは、NTT東日本またはNTT西日本から光回線を借り受けて提供する光アクセルサービスと、自ら提供する様々なサービスを組み合わせて、ユーザにより便利なサービスを提供していくモデルの事です。

簡単に言うと『異なるジャンルの会社が、NTTの光回線と自社のサービスをセット販売してよくなった』っていう事です。

最もよく使われているセット販売が『スマホ』+『光回線』です。

例えば下のような例です。

  • ドコモのスマホとドコモ光
  • 楽天モバイルと楽天光

セット販売をする事で、コラボ企業は自社サービスにユーザを獲得する事でき、逆にユーザは割引を受る事ができて一石二鳥です。



光コラボが始まった理由

なぜ光コラボという制度が始まったのでしょうか?

その理由は、NTTのインターネットビジネスの経緯にあります。

2000年代初等、光回線を利用したインターネットと言えばNTT1強でした。

その時にサービス開始されたのが『フレッツ光』です。当時は『Bフレッツ』という名称でした。

2000年から開始された『フレッツ光』サービスは順調に売り上げを伸ばし、NTTの圧倒的シェアと売り上げを続けます。

ところが2010年くらいから雲行きがあやしくなります。

引用:NTT西日本

NTTも最初は光回線が売れていましたが、2010徐々にその売り上げは鈍化していきました。

その原因は以下の3つです。

  • KDDIやソフトバンク等のライバル企業とのシェア争い
  • 固定電話からの以降ユーザの上げ止まり
  • モバイル通信の台頭

頭を悩ましていたNTTは、このまま同じやり方をする事に危機感を覚えます。

そこで発想を大きく転換します。

それが『自社だけで光回線を売るのではなく、他人に売ってもらい定額手数料で儲けるビジネス』、通称『光回線の卸売り』です。

そこから、2015年2月1日に全国に『光コラボレーションモデル』がスタートし、インターネットを販売していない無関係な業種でも、光回線を販売できるようになりました。

当然、1回線あたりの収入は下がったものの、結果的にあらゆるジャンルの事業者がコラボする事で、光回線全体の売り上げは再度伸びるようになったのです。


光コラボのメリット

NTT東西が提供しているフレッツ光から、光コラボに乗り換えるメリットは何があるのでしょうか。

ここではユーザー視点での光コラボに乗り換えるメリットを挙げていきます。

光コラボ事業者が展開する独自のサービスの恩恵

光コラボ事業者はプロバイダー、携帯キャリア、ケーブルテレビなどさまざまな業者が存在します。

MVNOによる格安SIMとのセット利用割引サービスや、電気・ガスといった公共サービス割引等があります。

MVNO:無線通信基盤をほかの事業者から借り、オリジナルのサービスを加えて提供する企業の総称

プロバイダー独自の特典の恩恵

フレッツ光から光コラボに乗り換えると、プロバイダーが用意しているさまざまな特典の恩恵を受けることができます。

中でも多く見かける特典はキャッシュバックです。

決められた条件を満たした上で乗り換えをすると、現金キャッシュバックやポイントでの還元が受けられます。

ほかには基本料金などが数カ月無料になるといった特典も受けられます。


月額費用が安くなる可能性がある

光コラボの月額料金は、フレッツ光よりも割安である場合が太宗を占めます。

月額料金が数百円違うだけでも、年間にすれば数千円の差になります。

戸建てタイプより、マンションタイプのほうがより安くなる可能性は高いでしょう。

スマートフォン割(スマホ割)を受けられる

ドコモ、au、ソフトバンクのいずれかと契約してスマートフォンを使っている場合、スマートフォンと光コラボをセットで使うことで光回線の月額料金またはスマートフォンの利用料金が安くなるプランを提供している事業者もあります。

また、プロバイダーによっては自社が提供する格安SIMと光コラボとのセット割を提供しているケースも見られます。

格安SIMへの乗り換えを考えている方にとってはこちらも魅力的な選択肢でしょう。

IPv6(IPoE)接続に対応プロバイダーで回線速度が安定

プロバイダーが「IPv6(IPoE)」に対応している場合は、通常の接続方式よりも速く、安定した通信を利用できる可能性があります。

IPv6(IPoE)は回線混雑の原因を回避し、安定した高速通信を実現する新しい接続方式です。

動画視聴やオンラインゲームを快適に楽しみたいという場合は、IPv6(IPoE)対応のプロバイダーを探してみることをおすすめします。

比較には価格.comがおすすめです。

問い合わせ窓口の統一

フレッツ光では回線の販売と契約はNTTの代理店が行っている場合が多いため、サービスを提供しているのはNTT、プロバイダーは別業者というケースが多く、契約後の問い合わせ窓口が分かりにくいと言った問題点がありました。

光コラボでは窓口が光コラボ事業者1社に統一されている為、ユーザーのたらい回しといった事象が少なくなっています。

光コラボのデメリット

それでは逆に、光コラボを利用するデメリットについても見ていきます。

お金をかけた割に、サービス品質が低下するといったパターンも存在しますので注意しましょう。

事業者選びが大変

多くの光コラボ事業者が存在しているということは、ユーザー自身が適切な事業者を選ばなくてはならない状況にあるともいえます。

契約をする際には価格とサービス、契約内容をよくチェックする必要があります。

不適切な電話勧誘をしてくる事業者に注意

NTT東日本やNTT西日本からの連絡であるように装って電話をかけてきたり、強引に転用の申し込みをさせてしまったりといった勧誘をしてくる事業者が存在します。

とくに転用に関しては、「フレッツ光の料金改定があって安くなる」といった言い方で、NTT公式サイトを開くように誘導し、そのまま手続きをさせて転用承諾番号を聞き出すという手口が使われたこともあります。

悪質な電話勧誘には十分注意しなければなりません。

総務省からも注意喚起がなされてますので詳細は確認下さい。

プロバイダーを変更しなければならないケースがある

新しく契約する光コラボ事業者と新しく契約する際にプロバイダーも乗り換えることになります。

今まで使っていたプロバイダが同じであるケースを除きます

その場合は自分でこれまで使っていたプロバイダーに連絡をとって解約手続きをしなくてはなりません。

この時、契約プランや契約期間によっては違約金が発生することがあります。

また格安SIMも自動解約されたり、メールアドレスが使えなくなると言ったトラブルもありますので、事前によく確認しましょう。

フレッツ光工事費の一括払いを求められる事がある

フレッツ光の回線工事費を分割払いにしていて、支払いが完了してない場合は、残額の一括払いを求められることもあります。

ただし通常は転用先の光コラボ事業者でそのまま支払いを継続することになることが多いです。

プロバイダーによっては条件付きで、逆に減額や残額免除になるケースもあります。

工事費の残額の扱いがどうなるか、乗り換え先のプロバイダに確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

本日は、光コラボレーションモデルについて解説しました。

NTTの光回線の売り上げが鈍化した事で、他事業者も光回線が販売できるようになりました。

結果的に、日本中の企業やユーザもあらゆる選択肢が増えてWinWinの関係が構築できている時代が今になります。

また昨今は、総務省も全国津々浦々に光網を張り巡らそうと、あらゆる手段を模索しています。

日本全国に光ファイバーが張り巡らされる時代が早く来るのが待ち遠しいですね。

それでは、またお越しくださいませ~

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